松下幸之助一日一話

７月２２日

「フグの毒でも」

今日はわが国では、せっかくいいものが発明さらても

それが万が一つでも欠陥があれば、もうそれでそのものはすべてだめ

としてしまう傾向が強いように思われます。それは言ってみれば

フグの毒を発見してフグを食べるのを一切やめてしまうようなものだと思います。

科学技術が非常に進化した今日に生きる私たちは、フグの安全な調理に成功した

昔の人に笑われないよう、物事を前向きに考え

せっかくの化学技術の成果を十分に活用できるだけの知識を

さらに養い高めていくことが必要ではないかと思います。

そこに人間としての一つの大きな使命があるのではないではないかと思うのです。