松下幸之助一日一話

9月１６日

「一人の責任」

会社が発展するのも失敗するのも、結果はすべて社長の一人の責任ではないだろうか。というのは

もし社長が「東へ行け」と言えば、「いや私は西へ行きます」と言って反対の方向に行く社員はまずいないからである。

ほとんどの社員は、社長が「東へ行け」と言えば、みな東へ行く。

だから、「東へ行け」と言って、もし間違ってとしたら、それは社長一人の責任に他ならないわけである。

同じように、一つの部、一つの課が発展するかしないかは、すべて部長一人、課長一人の責任である。

私はいままでいかなる場合でも、そう考えて自問自答しながら事をすすめるよう努めてきた