松下幸之助一日一話
公開日:2020年10月16日
更新日:2020年10月16日
更新日:2020年10月16日
10月15日
「紙一枚の差」
社会に対する責任ということを同じように考えてやっていても、
その徹し方には差がある。一方は「これで十分だ」と考えるが、
もう一方は「まだ足りないかもしれない」と考える。
そうしたいわば紙一枚の差が、大きな成果の違いを生む。
もう十分だと考えると、苦情があっても
「ああ言うが、うちも十分やっているのだから」ということになって、つい反論する。
けれどもまだ足りないと思えば、そうした苦情に対しても敏感に受け入れ
対処していくということになる。そうしたことが、商品、技術、販売の上に
さらに経営全般に行なわれれば、年月を重ねるにつれて立派な業績を上げることになるわけである。