エアコンの電気代
更新日:2025年04月21日 ご家庭向け
冷房と除湿は何が違うのか
冷房は、部屋の中の空気の温度を下げることを一番に考えた機能なのに対し、除湿は部屋の空気の湿度を下げることを1番に考えた機能です。
実は、空気が蓄えられる水分の量は空気の温度によって決まっています。
空気の温度が高いとたくさんの水分をたくわえられます。
しかし、空気の温度が下がってしまうと水分をあまり蓄えることが出来なくなり、空気中にいられなくなった水分は水滴としてあふれ出ます。
例えば、夏に冷蔵庫から冷えたジュウスを出すとコップの周りに水滴がつきます。
それは、冷たいコップに触れて空気の温度が下がったために空気中にいられなくなった水分です。
同じように、除湿は熱交換器を使って空気中の水分を集め、部屋の外に出し水分を取った後のさらさらの空気をまた部屋に戻すことを繰り返して湿度を下げるという機能です。
冷房と除湿で電気代に違いはあるのか
冷房と除湿にはそれぞれの役割があります。
冷房は、温度を下げることを一番に考えた機能。
除湿は、湿度を下げることを一番に考えた機能。
より快適に過ごしたいのか、できるだけ電気代をかけずに使いたいのかを考えながら、冷房と除湿を使い分けることが大切です。
エアコンの電気代を節約するポイント
2週間に1度を目安にフィルターを掃除しましょう。
エアコンは、部屋の暖かい空気を吸い込んで、冷たい空気にして吐き出すことで、部屋を涼しくしています。
エアコンが部屋の中の熱を効率よく運び出すためには、室内機の熱交換器に、よりたくさんの空気が通る必要があります。
そのため、空気の通り道を塞がないことが電気代の節約につながります。
エアコン内部のフィルターが目詰まりすると、吸い込む空気の量が少なくなり、部屋を冷やす力が小さくなるため、部屋を冷やすのに多くの電気が必要になり電気代がかかってしまいます。
フィルターの掃除はこまめに、2週間に1度は掃除するように心がけましょう。
フィルターのゴミやホコリは、水洗いをするか掃除機で吸い取ります。
汚れがひどいときは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かしましょう。
風量は自動設定にし、余分な電力を使わないようにしましょう。
電気代を気にして、手動で微風や弱風にする方もおられますが、冷房時の風量設定は自動にするのがおすすめです。
そうすることで、お部屋が冷えるまでは強風で、その後は微風という具合に最も効率よく、快適に冷えるよう風量の調整を行ってくれます。
エアコンは、スイッチを入れたときなど部屋を頑張って冷やす運転をする際に、多くの電気を使い電気代がかかります。
この時、微風や弱風では、部屋がなかなか冷えないので実は強風の方がおすすめです。
微風のままだと、部屋が冷えるまでの時間が長くなり、結果的に余分な電気を使うことになるからです。
温度ムラを解消して効率的に室内を冷やしましょう。
空気の動き方には、暖かい空気は天井に、冷たい空気は床に向かうという法則があります。
このため、冷房の風向きを下向きにすると、室内に温度ムラが出来やすくなります。
実は、この温度ムラがエアコンの消費電力を大きくする原因の一つです。
部屋の中に上が熱くて下が冷たい温度ムラが出来ていると、エアコンが設定温度になっていないと勘違いをして、必要以上に部屋を冷やし余分な電気を使うことがあります。
温度ムラを抑えるためには、風の向きを上向きか、もしくは水平方向に調整して、冷たい空気が上から下に循環するようにしましょう。
エアコンとあわせて扇風機を使って室内の空気を混ぜるのも有効です。
また、空気清浄機をお持ちの場合、風量を強くして使用するのも効果的です。