~お掃除の歴史~
更新日:2024年05月01日
~お掃除の歴史~
仏教とお掃除
皆さんこんにちは、おそうじ革命町田鶴川店の那珂です。
今回は「仏教とお掃除」をテーマにお送りします。
お掃除は修行
仏道では、「お掃除=心を磨く」と言われているようです。
無心にお掃除する時間は、ホコリや塵を払うことで、心を整理する時間に繋がるということです。
掃除の功徳
「天上天下唯我独尊」で知られる釈迦が仏教の開祖ですが、釈迦は功徳(くどく)を積んで因縁を変えたといわれてます。
「功徳(くどく)」とは「善行(善い行い)をすること」です。
その「功徳」のなかでも「掃除の功徳」の教えがあり、
1.自心洗浄(自分の身も心も清める)
2.他心洗浄(お掃除をしている姿を見ている人も清められる)
3.諸天歓喜(すべてのものが生き生きとし喜んでくれる)
4.端正の業を植ゆ(すべてのものが整ってくる)
5.命終の後、天上に生ずべけん(死後、天上で生を受ける)
…の5項目があります。
周利槃特(しゅりはんどく)
お掃除をして、悟りを開いた釈迦の弟子もいます。
それが、「周利槃特(しゅりはんどく)」です。
周利槃特は自分の名前も忘れるくらい、釈迦の弟子の中で勉強ができませんでした。
そんな周利槃特に釈迦は、一本のほうきを渡し「垢を流し、塵を除く」と唱え、お掃除をするように命じました。
周利槃特は一生懸命にお掃除をしましたが、どれだけ隅々までキレイにしても、釈迦に「駄目だ」と返されます。
ある時、遊んでいた子供たちが、お掃除した所を汚してしまい、それ見た周利槃特は、持っていたほうきを上げて怒鳴り、その瞬間、「汚れが落ちにくいのは人の心も同じ」と悟り、仏教の教えを理解したという話があります。
因みに、周利槃特がお掃除をしているとき、釈迦は周利槃特の姿を見て、手を合わせて拝んでいたとのこと。
このように仏教にとって、お掃除は重要な修行の一つとして教えられ、飛鳥時代からの本格的なお掃除へと繋がっていきます。
まとめ
いかがでしたか?
嫌なことがあったときに、お掃除するのもいいかもしれませんね!
次回は、奈良時代のお掃除について調べます。
また、お会いしましょう。