読了本_世に棲む日日(三)
更新日:2025年04月25日 その他コラム
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おそうじ革命埼玉戸田公園店の上笹です
読書が趣味の一つですので、
直近の読了本の感想をネタバレ無しの範囲で感想をブログに載せさせていただきます
三巻は高杉晋作メインでストーリーが進むが、
井上聞多、伊藤俊輔、山縣有朋など
後の明治政府の要人達が登場、活躍する内容で益々面白くなってきます
(司馬先生独特の特定の人物を小物に描く作風でしょうか)
山縣が小人物として描かれているのも面白いです
1862年の英国公使館焼き討ち事件から始まり
禁門の変・四か国艦隊との馬関戦争、さらには幕府による長州征伐の流れと
幕末史の中で、長州藩が天国からの地獄を味わったであろう時期が描かれております
上海洋行で覚醒した晋作に続き
伊藤、井上も英国の洋行で世界から日本を見る
洋行により三人の思想は劇的に変化
野蛮なのは実は幕府を中心とした日本であると気づき
過激な尊皇攘夷から一転、開国の必要性を認識し長州藩滅亡を防ぐべく
翻弄する男たち三人党
晋作はというと
出家したり脱藩したりという不安定な状況で
当時の長州藩内部の混乱や毛利藩主の頼りなさも伺えます
三巻の見どころは
やはり、四カ国との講和交渉の代表に仕立てあげられた晋作かと思います
英国側の通訳の書には魔王と称されたほど
ヤクニンとは違い、言葉に重みがあるカリスマ性を持った人物だったことが感じ取れます
次巻はいよいよ、高杉晋作の反撃が始まりそうで楽しみでございます