汚れの種類
更新日:2025年04月13日 ご家庭向け
お家の汚れは場所によって、油汚れ、カビ、ハウスダスト、ホコリ、水垢、尿石、ヌメリ、ニオイなど、汚れの種類が異なります。
汚れが違えば当然落とし方も変わります。
汚れと相性のいい洗剤や落とし方を知っておくと、効率的なお掃除に役に立ちます。
あなたのお家は、どこが汚れやすいですか?
きちんと掃除していても、こびりついた汚れにげんなりすることもあるでしょう。
コンロ周りは油、湿気の多いところはカビなど、場所によって汚れの種類は異なります。
効率的なお掃除をするには、大掛かりな掃除になる前に汚れの種類と相性のいい洗剤や落とし方を知ることが近道です。
油汚れの原因
油汚れと聞いてすぐに思い浮かぶのは、油煙や油跳ねによるキッチンのコンロです。
油汚れは、時間が経つとべたべたした汚れに変質して、さらにホコリが付いて固まるのが特徴です。
油汚れは、汚れ自体がさらさらと分離している汚れ発生の直後に落とすのがカギです。
しかし、油は水には溶けないので、水洗いだけでは落ちません。
洗剤に含まれる界面活性剤の働きによる乳化によって落ちます。
界面活性剤では落とせないほどカチカチになってしまったら、油汚れと相性のいいレンジ用洗剤や重曹などのアルカリ性の洗剤で溶かして落としましょう。
油は、調理中の水蒸気にも混ざり、油煙としてキッチンに広がるので換気扇を使用すること、そして、汚れが付いたらすぐに拭き取ることが大切です。
カビの原因
浴室やキッチンなど、カビの胞子は私たちの生活環境のどこにでも存在します。
生育条件が揃うと発芽して菌糸を伸ばし増殖するのです。
カビの増殖条件は、温度20~30度、湿度70%RH以上、栄養源ホコリやタンパク質、炭水化物、脂など。
私たちが快適だと感じるお家の環境は、カビの温床となる好条件であることが分かります。
生えてしまったカビを除去するには、塩素系カビ取り剤を使うのが基本です。
カビに直接かけて、数分付け置きよく水で洗い流します。
洗い流せない場所には、消毒用エタノールを使用して拭き取ります。
胞子自体を防ぐことはできないので、カビの生育条件を揃えないことが重要です。
小まめに水気を拭き取り、換気をしたりして湿度を下げること、そして栄養源となる汚れを除去しておきましょう。
ハウスダスト・ホコリの原因
ハウスダストとは、室内のホコリのことです。
非常に小さいので人が動くことで舞い上がり、床に落ちて溜まっていきます。
体内に入ると、アレルギー症状や喘息などを起こす原因になることがあるので、注意しましょう。
ハウスダストは、衣類や布団から出た繊維くず、ダニの死骸や糞、ペットの毛、花粉、カビの胞子、砂埃など、様々なものが混じりあっています。
すぐに溜まってしまうので、放置せずにしっかりお掃除しておきたい汚れです。
効果的な除去のタイミングは、人の動きが少なく、床に積もっているときです。
掃除機やふき取り用の掃除用具で端から順に掃除しましょう。
フローリングはホコリが移動しやすいため、人が通らない隅の方に、カーペットなどはホコリが絡まりやすいため、人が良く通る場所のほうが汚れが溜まりやすくなっています。
キレイを保つ為には、こまめな掃除が必要です。
水垢の原因
シンクや水栓金具、洗面所の鏡などに付着する水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム、ケイ素などのミネラルが固まったものです。
その中でもケイ素は、鏡の成分と一緒なので、時間が経つと水垢と鏡の表面が強く結合して、取り除くのが難しくなります。
水は、金属やガラスの表面になじみやすいので、水垢が付きやすいのが厄介なところです。
クリームタイプのクレンザーとやわらかいスポンジや布を使い、傷を付けないように気を付けながらやさしくこすって落としましょう。
綺麗に洗い流した後でも、その洗い流した水が汚れの原因となることもあります。
使用後に水気を拭き取ることで予防できます。
また、油汚れなどが付いていると、水が流れず汚れに引っ掛かり水滴となって表面に留まりやすいので、洗剤で汚れを落としておくことが大切です。
尿石の原因
トイレ掃除で最も苦労するのは、便器のフチの裏側などにこびりつく黄ばみ汚れではないでしょうか。
黄ばみ汚れの原因は、尿石といって、尿に含まれる尿素やタンパク質などが、菌の作用によって変化して頑固にこびりつき、石のように固まったものです。
こうした水の流れが届かない場所の汚れは、さらにニオイの発生につながってしまいます。
尿石汚れを分解してしっかり落とすには、酸性のトイレ用洗剤がおすすめです。
直接汚れにかけた後、トイレブラシでこすって洗います。
尿石は、飛び散った尿はねが汚れの元となるので、水の流れにくい便器のフチ裏や、洗浄水の出口付近などは、トイレ用洗浄液をかけて掃除しましょう。
ヌメリの原因
主にキッチンの三角コーナー、ストレーナー、シンクの排水口などのヌルヌルした汚れ、菌が食材のカスなどを栄養にして増殖し、ヌメリの発生原因となります。
キッチンの場合、ストレーナーなどの生ごみはこまめに取り除き、台所用洗剤で洗い、清潔を保つことが大切です。
ヌメリを除去するには、スプレータイプの塩素系漂白剤をかけて5分ほど付け置き、水でよくすすぎます。
発砲タイプの排水口用クリーナーを使うのも便利です。
浴室の排水口は、目皿に詰まったゴミや髪の毛などをこまめに取り除き、浴室用洗剤で洗い、清潔にしておきましょう。
ニオイの原因
微生物である菌が、栄養源である物質を分解する際に、様々なニオイを発生させます。
ニオイは、匂うものが目の前にあるときに自然に漂ってくると思いがちですが、その原因は実はお家の中のゴミや汚れを栄養源としてミクロに発生したものなのです。
キッチンやトイレなど特に気になる場所もありますが、お家のあらゆる場所で発生しますので、発生原因となる汚れや菌を、用途に合った製品を使って除去することが大切です。
菌の栄養源となるものを除去し、菌を増殖させないことが予防につながります。